歯周病治療のため来院した患者さんです。他医院でインプラント治療を受けた方です。歯肉から膿が大量に出ています。インプラント周囲炎です。
左の写真のレントゲン像です。 インプラント周囲の骨が溶けて半分ぐらいまでなくなっています。
骨の質に関しては石灰化が良すぎて血流が悪く、うまくインテグレーション(結合)しないことがあります。逆に骨粗しょう症のような場合は初期固定が悪く、うまくできません。骨の量が少ない場合も初期固定が上手くできないことがあり、初期の成功率がよくありません。それでも「埋めたい」場合、足りない量を「なんとかする」方法がいくつかあります。いずれも削って埋めるだけの通常のインプラント手術に比べ、難しい手術が必要になります。左の写真は私が10年ぐらい前に行ったGBRです。これはうまくいっている写真です。しかし、今はほとんどやりません。その理由はこのオペが大変であるわりに成功率100%ではないからです。私はインプラントの手術は成功率100%であるべきと思っています。ですから、無理な設計、危険は手術は避けるべきと思います。
60代男性です。歯周病が原因で上の奥歯が無くなり「義歯はイヤだ」ということでインプラントになりました。残念ながらヘビースモーカーで、この状態でもタバコを止めるつもりは無いそうです。
左の写真の部分像です。 インプラント周囲の骨は維持されていますが、天然歯の骨が根尖まで失われています。
この患者さんは歯周病が原因で抜歯となった部位にインプラントをしました。一番左側はインプラント周囲炎でグラグラになり、繋がったうしろのインプラントを折りました。もう、このタイプのインプラントは使われていません。歴史的な症例です(笑)。今では考えられませんが、1990年代前半はまだ歯周病とタバコの関係を示す論文はありませんでした。歯周病が「不治の病」であった時代のおはなしです。
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歯科医選びの決定版!歯周病の「いい歯医者」リストにかとう歯科が掲載されました。
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